1.緑色濃き常盤樹(ときわぎ)に 百有餘念(よねん)の春秋を 霜に嵐に鍛えこし 不撓(ふとう)の力こもらずや
2.名をおしめとてその昔 植えし桜の時を得て 勝南(かつなん)春を飾る時 郷党(きょうと)の念きざす哉
3. 見よ大瀛(たいえい)の波高く 湖北(こほく)に風の荒ぶとき 聴かずや若き血はたぎり 一剣成りて秋高し
4.南海潮の砲鳴(ほうめい)や 男児(おのこ)となりて今此処に 世の溷濁(こんだく)に逆らいて 建斗(けんと)の海に進むなり