生家前に現れた2台の単車、「ここに置いていいですよ」と御案内した〈浜松ナンバー〉の主は、山本哲也さん(写真左)と藤井政芳さん(右)。四国でのバイク仲間の催しを前に、昨日静岡を出て松山に着、泊った朝いちばんの御来訪でした。
ひととおりご覧になった後、山本さんが、生家横に掲示中の「秋山好古揮毫石碑写真展」(仙波満夫研究員調査:全国 52 か所)の中の、静岡の碑(写真上)に注目されました。そこから静岡の祖先のことへと話がふくらみました。
工学を学んでいた藤井さんの祖父は、日露戦の時、兵站(へいたん)――作戦部隊に必要な人員・兵器・食糧を後方から計画的に輸送――を指揮する任を務めたこと、そのことを、日中戦争従軍の事には寡黙であった父から後に聞いた事、そして今本人は、会社経営で運送部長の任にあり、「運ぶ」仕事をしている不思議、そんな祖父との縁を語って下さいました。