秋山兄弟生誕地

4月25日(木) 松山東高校新入生360人来訪

写真1  生家の秋山眞之に関する展示の説明を聴く

藩校明教館(好古もその「小学部」で修学)や松山中学校(眞之も修学)の後身である松山東高校(村上敏之校長)は、昨年までの「スーパーグローバルハイスクール」としての実践を踏まえ、本年度からの文科省「地域との協働による高校教育改革推進事業(グローカル型)」に応募し、全国20校中の1校に指定されました。それは、「人間的魅力のあるグローカル・リーダー(グローバルな視点を持ち、郷土の課題を発見・解決する)の育成」を目指しており、その一環としての今回の訪問でした。

 そのため同校は、入学したばかりの1年生360人に対し、「日本、愛媛、本校の歴史・伝統・魅力について探求するために…世界で活躍し、郷土にも尽力した秋山兄弟の生涯について学ぶ」目的で、来訪 1 週間前の講演を当公益法人に依頼。 4月18日(木)、その目的に添い、山崎薫常盤同郷会理事長が同校体育館で「世界は広くして余程狭く御座候」というテーマの下、眞之から子規宛て賀状のこの言葉の意味等、同校の先輩たちの足跡を考える講演を行いました。

 そうして4月25日のフィールドワークは、14時から1年生9クラスが2クラスずつのペアに分かれ、最初に校内の明教館見学か、坂の上の雲ミュージアムか、当秋山兄弟生誕地かを歩いて訪ね、その3か所を異なった順に回って16時半に帰校するものでした。

秋山兄弟生誕地では、やってきた2クラスの内1クラスは初めに道場にあがって兄弟の生涯を描くビデオを観、(写真上)  その間もう1クラスは便宜上男女半分ずつ北庭から生家を見学したり(写真1)、南庭で兄弟銅像の側で研究員の案内を受けました(写真下)。

後日、生徒たちの感想や考えを記した「ワークシート」の写しを 担当の先生が、同郷会に届けてくれました。その中に次のような文がありました。                                                             
「『グローカル』の 考えかたを秋山兄弟はこんなにも早く実践していたのだと知り、驚くと同時にとても感心しました。」
「グローバルに活躍するためにはどのようなことが大切か:愛媛の人が強国に対抗するために故郷(愛媛)又は自分たちの町をもっと良くしていこうと頑張ったように、ローカルで共にまとまっていく能力が必要だと学んだ。故郷を愛する力が何かの原動力になる」

「他人のために行動すれば自然と自分のために返ってくるように、世界に貢献をしていれば、おのずと地域のためになってくるのだと思います。そう言ったことを念頭に置いて活動する事が、今の私たちの意識に足りない大切のことだと考えました。」

「とくに印象に残ったことは(好古の)『負けてばかりだった。でも逃げなかった』という言葉です。」