4連休中の子規さん糸瓜忌の翌日に、岡山の秋山兄弟とご両親が、おいでました。上の写真の兄さんは中学 2 年生、弟(父母の間に半分隠れてる)は 5才だそうで、松山の久敬・貞夫妻の間に生まれた秋山兄弟と同じ、9歳違いでした。
眞之の展示コーナーの「三笠」の蒸気機関と船体の模型のところで、案内員が兄さんに、中学2年だとまだ日本の近代史は習ってないねと、「旗艦」の説明から始めようとしました。すると、お父さんから「息子は『坂の上の雲』を2回読んでるんですよ。」と聞いてびっくり。兄さんにこれは失礼! 以下なごやかに一緒に見た展示の中で、新居浜工業高生が 1 年かけて苦心し、実際に蒸気で動くように完成させた時の感想文は、兄ちゃんが声に出して読んでくれました。
―「船底で蒸気機関を整備・運転し、その性能を 100 %発揮させた機関兵は…陰の立役者だと思う」-と。
するとお茶目な5歳の弟が、その模型を注意深く見ながら、蒸気機関の棒のところ、これどんなに回るのかなとか、石炭を入れる人とか、全体を見ようとするのです。あらためて案内員も含めみんな関心を誘われました。
小さい時お母さんの貞さんをよく困らせた淳五郎さん(眞之)も、横須賀で勤務していた30才頃、余暇を見つけては造船所を回って注意深く船の構造や造り方を学んでいました。それが後に、全ての乗組員と共に使命を果たす、三笠艦上における作戦に繋がったと言われます。